俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 次に見えたのは、真っ青な空だった。


 どうやら僕は、グラウンドからほんの少し気持ちが逸れた瞬間に、顔面でボールを受けて、ぶっ倒れてしまったらしい。


 なにやってるんだろ。

 こんなこと、小1でサッカーを始めてから一度もなかったのに。


「おい、大丈夫か!?」

 周囲にみんなが集まってきて、僕の顔を覗き込む。


「うん。大丈夫。ごめん、心配かけて」

 そう言いながら、ゆっくりと上半身を起こす。


「ったく、なにやってんだよ」

「ひょっとして、彼女にでも目を奪われたか?」

「いやいや、楓に限ってそれはないだろ」


 そうだよ。そんなこと、あっちゃいけない。

 サッカーに集中するためにウソカノになってもらったのに、これじゃあ本末転倒だ。


 ――陽菜に気を取られて、こんなミスをするなんて。


 やっぱり、ウソカノ契約なんてきっと間違っていたんだ。


「楓先輩! 大丈夫ですか!?」


 グラウンドの隅で、マネージャーが用意してくれた保冷剤を当てて休んでいると、校舎から出てきた陽菜が慌てて僕の元へとやってきた。


「うん、このくらい平気だよ。それより、陽菜に恥ずかしいところを見られちゃったなあ」

 あははっと自虐的に笑う。


 陽菜の前ではカッコいい自分でいたかったのに。

 ほんと、カッコ悪すぎ。