俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「ううん、ありがとう。もしこの先なにか困ることがあったら、ぜひ相談させて」

「おう。いつでも待ってるからな!」


 ひょっとして、僕がそのことで悩んでいると思って、声をかけてくれたのかな?


 つまり、他の人から見たら、僕が本当に陽菜に好意を持っているように見えてるってことか。

 演技だってバレていないってことの証明にはなったのかな?

 それならよかった。


 けど、そうじゃないとしたら……。

 自分でも気づかないうちに……?

 いやいや。まさかそんなこと、あるわけがない。

 だって、いまだに恋がどういうものかもわかっていないんだよ?


 放課後の練習中、いつものように校舎の中から陽菜が友だちとおしゃべりしながらサッカー部の練習を眺めているのが見える。

 陽菜の友だちもサッカー部に彼氏がいるらしく、毎日ああやってしばらく二人でグラウンドを眺めてから帰っていくのが日課になっているみたいなんだ。


 僕の視線に気づいたのか、陽菜が僕に向かって小さく手を振る。


「楓、行ったぞ!」

「え――」