俺たちの青春の半分は恋でできている ~運命の恋って信じてますか?~

「まったく。どうすんのよ、今日から三日間。班の雰囲気、桜輔の色恋沙汰のせいでサイアクじゃない」

 胸の前で腕を組んで、栞奈がほっぺたを膨らます。


 ほらな。傷心の俺を労わる気なんて、ミリもないようなヤツなんだよ。


 俺だって多少は迷ったよ。

 もしフラれたら、修学旅行を楽しむどころじゃなくなるってことくらいわかってたから。


 けどさ、今度こそきっと運命の恋だって思ってたし。

 それに、せっかくの修学旅行なんだから、彼女と一緒に金閣寺とか清水寺行って、はしゃぎたかったんだよ。

 お揃いのお土産買って、最高の思い出にしたかったんだよ。


 ……ま、結果的にフラれたわけだけどさ。


 っていうか、俺がフラれたってわかってんなら、ちょっとくらい慰めの言葉をかけてくれたっていいと思うんだけど。

 知らない仲ってわけでもないんだからさ。


 俺が黙り込んでいると、栞奈が小さくため息を吐いてから、もう一度口を開く。


「あのねえ、こういうのって、断る方も結構ダメージ大きいわけ。そういう相手の気持ち、ちょっとは考えたことある? そんなデリカシーのない男だからフラれるって、いい加減気づきなさいよね」

「いや、どう考えたって俺の方がダメージでかいだろ。フラれてんだからさ」