俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 咲希が、バイト先でオレのウワサしてるってこと?

 なに言われてんのか、めっちゃ気になるんだけど。


「で、オレになんか用なんすよね? なんなんすか?」

「そうそう。君に誤解されてるんじゃないかって思ってさ。ちょっと気になってたんだよね」


 誤解? 別に誤解なんかしてねえだろ。


 三宅は咲希のことが好き。

 だから、おまえみたいな年下のクソチビは引っ込んでろって。

 どうせそう言いに来たんだろ?


「ほら、その顔。絶対誤解してる。そんなに睨まないでよ。僕の好きな人は、倉橋さんじゃないからさ」

「……は?」


 え、むしろなんで咲希のこと好きじゃねえんだよ。

 あんなにカワイイのに、すげーしっかりしててさ。

 ハッキリ言って、いいとこしかないだろ。


「なんていうか……絶対にないとは思うんだけどね、僕が倉橋さんのことが好き、みたいな話が、僕の好きな人に伝わったらイヤだなーと思って。いや、そんなことは絶対にないとは思うんだけどさ。だから、ただの僕の気持ちの問題ってだけなんだけどね」

 照れたような表情で三宅が頬をかく。


「で、でも、じゃあなんでこの前咲希のこと家まで送ってきたんすか?」

「あー……あれね」

 三宅が苦笑いする。


「倉橋さんと僕が、バイト仲間に恋のキューピッド役を頼まれてて。それで四人で出かけたんだけどさ。最後二人きりにしてやるために、『僕は倉橋さんを送ってくから』って別れたんだよね」