俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「……ねえ海斗、なんか怒ってる?」

 うだうだとどうにもならないことを考えていたら、咲希がおそるおそるオレに尋ねてきた。


「別に?」


 こんなことを考えてしまうのは、この前咲希を家まで送ってきたあの男のせいだ。


「そ、そっか。ならいいんだけど」

「……」

「あっ、わかった! ひょっとして学校で彼女でもできた? ごめんね。ついいつもみたいに一緒に歩いちゃってるけど、彼女さんがこんなとこ見たらイヤな気持ちになっちゃうよね」

「は? 彼女なんていねえし。……そっちこそ、彼氏がイヤがるんじゃねーの?」

 言ってしまってから、ハッと気づく。


 やべっ。言うつもりなかったのに。


「彼氏? え、いないけど」

 咲希がキョトンとした顔で首をかしげる。


 は? いない?


「じゃあ、この前のヤツはなんなんだよ」

「この前の……ああ、三宅(みやけ)くん? 三宅くんは、ただのカフェのバイト仲間だよ。この前バイト仲間で遊んでて、その帰りに送ってくれたってだけ。全然彼氏なんかじゃないって」

 そう言って咲希が笑う。