俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

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 夕方、最寄り駅の改札で咲希とばったり出くわしたのは、それから一週間後のことだった。


「咲希も今帰り?」

「うん。今日はバイト休みだから」

「そっか。ま、あんまがんばりすぎんなよ」

 そんなことをしゃべりながら、二人並んで家に向かって歩きだす。


 年下のオレが言うのもなんだけど、咲希は昔から人一倍がんばり屋さんだったからな。

 小学校に入学したばっかの頃、学校に行きたくないと駄々をこねまくり、通学班の班長にも見放されたオレのことを毎日家まで迎えに来てくれていたのは、当時小四の咲希だった。

 オレがどんだけ反抗的な態度を取っても、咲希は毎日毎日オレと手をつないで登校してくれた。


 多分、あのときオレは咲希に恋をした。

 まあ、あのときはそれが恋だとは気づいていなかったと思うけど。


 あの頃の咲希は、オレよりもずっとずっと大きかったっけ。

 けど、今ではオレの肩くらいしかない。


 華奢な肩幅、細い手足、色白で、ほんのり赤みを帯びた頬。

 背中まで伸ばした髪は、右サイドで一つに束ねられている。


 高校生のときも中坊のオレからしたら随分大人だと思っていたけど、大学生になってさらに大人っぽい雰囲気がぐっと増したように思う。

 当たり前だけど、いつまで経っても全然追いつけねえ。 

 しょうがないってわかっちゃいるけど、それが悔しくて悔しくてたまらない。