「あの、それで……もしよかったら、俺と付き合ってください!」
修学旅行の集合場所に到着するなり、俺は同じクラスの花沢芽衣に「あのさ、今ちょっと話できる?」と声をかけた。
いつもよりハイテンションで騒ぐクラスメイトの溜まり場からこっそり花沢を連れ出すと、「えっと……なに?」と花沢が困惑気味な表情を浮かべる。
吐きそうに緊張しながら冒頭のひと言を述べると、俺は膝におでこがつくんじゃないかっていうくらい深々と頭を下げた。
一目惚れ、だった。
二年生の始業式の朝、新しい教室に入ったときに、偶然目が合ったんだ。
先に教室の自分の席に座っていた花沢と。
一年間同じ高校に通っていたはずなのに、そのときが多分初対面だった。
目立つタイプではない。
どちらかというと控えめなタイプで、同じクラスにでもならなければ、三年間知らずに過ごしていたかもしれない。
だけど、彼女と目が合った瞬間、彼女の澄んだ瞳から目が逸らせなくなったんだ。
今度こそ、運命の恋だって、本気で思った。
――はずなのに。
修学旅行の集合場所に到着するなり、俺は同じクラスの花沢芽衣に「あのさ、今ちょっと話できる?」と声をかけた。
いつもよりハイテンションで騒ぐクラスメイトの溜まり場からこっそり花沢を連れ出すと、「えっと……なに?」と花沢が困惑気味な表情を浮かべる。
吐きそうに緊張しながら冒頭のひと言を述べると、俺は膝におでこがつくんじゃないかっていうくらい深々と頭を下げた。
一目惚れ、だった。
二年生の始業式の朝、新しい教室に入ったときに、偶然目が合ったんだ。
先に教室の自分の席に座っていた花沢と。
一年間同じ高校に通っていたはずなのに、そのときが多分初対面だった。
目立つタイプではない。
どちらかというと控えめなタイプで、同じクラスにでもならなければ、三年間知らずに過ごしていたかもしれない。
だけど、彼女と目が合った瞬間、彼女の澄んだ瞳から目が逸らせなくなったんだ。
今度こそ、運命の恋だって、本気で思った。
――はずなのに。



