俺たちの青春の半分は恋でできている ~運命の恋って信じてますか?~

 なんて謙遜しつつも、持ち上げられて悪い気するわけがない。

 我ながらチョロすぎるだろ。


「とにかくさ、春田はすげーよ。いや、特技もだけど、そうじゃなくて。度胸あるよな、ほんと。それに比べて、オレなんか片想い歴十年とかだからさ」

 指の間から夏目の方をチラッと見ると、ほんのり頬を赤く染めて頭をかく夏目と目が合った。


「夏目が……? 片想い?」

「だからっ! オレ、そんなモテねえんだって。さっきも言ったろ?」

「いやいや、あれだけ毎日女子に囲まれててモテないとか言われてもさあ」

 ジト目で夏目を見ると、夏目がゆっくりと首を左右に振る。


「わかってねえなあ。誰でもモテりゃあいいってもんじゃねーだろ」

「つまり、好きな相手にモテなきゃ意味がないってこと?」

 夏目が秋山をビシッと指差す。

「そゆこと」

「夏目……おまえ、意外と一途なんだなあ」

「うるせえよ。十回も恋ができるおまえが心底うらやましいわ」

「おい、軽くディスっただろ、今」

「ちげーって。たださ、一回フラれてんのに、諦めきれなくてしがみついたままなだけなんだって、オレは。ほんと、春田はすごいよ」

「お、おう……」


 えーっと、これは褒められてんの? それともけなされてんの?

 いや、夏目はけなしてる気はこれっぽっちもなさそうだけどさ。