「……ねえ。」 「なに。」 「私さ」 ⼀拍。 「いつ死のうかな。」 あまりにも普通のトーン。 今⽇の天気を話すみたいに。 亮哉の動きが、ほんの⼀瞬⽌まりかける。 けれど顔には出さない。 「スケジュール帳に書くタイプ? アニメでよくあるよな、毎⽇バツ印つけてくやつ。」 「………それもいいね。」 「来週?来⽉?卒業後?」 淡々と返す。 伊織は視線を空に上げる。 「来年、⽣きてる⾃分が想像できないんだよね。」 静かな声。 「なんか、今年で終わる気がしてる。」