他の⽣徒はもうほとんど帰った。 残っているのは、伊織と亮哉だけ。 亮哉はゆっくり歩いて、伊織の席の横に⽴つ。 しばらく、黙って⾒下ろす。 無防備だな、とか。 よくこんな所で寝れるな、とか。 ⾊々思うのに、⾔葉にはしない。 「相⾺。」 反応なし。 「……おーい。」 机を指先で軽く叩く。 それでも起きない。