今度は、ちゃんと距離を測って。 「ねえ」 「なに」 「私が⽣きるの、⼿伝ってよ。」 ⼀瞬、空気が⽌まる。 亮哉は瞬きをした。 「……重。」 「そうかな。」 「⾒返りは?」 伊織は少し考える。 そして、ほんの少しだけ⼝元を緩めた。 「宇野くんの後味を良いものにする。」 亮哉は数秒黙り、それから⼩さく笑った。 「それ、わりとデカい。」