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あっという間に時間は過ぎ、気づけば4時間⽬。
教室にチャイムが鳴り響く。
先⽣の号令に合わせ、伊織は机に背をつけてぼんやりと座る。
⿊板に書かれる⽂字、クラスメイトの鉛筆の⾳――
すべてが、遠くで響くような感覚だった。
ふと、窓際の席を⾒て気づく。
亮哉がいない。
瞬間的に、頭の中で屋上の⾵景がフラッシュバックする。
昨⽇の午後、タバコの煙と⾵に揺れる彼の姿。
直感的に、亮哉は屋上にいると分かった。
伊織は⼩さく息を吐き、机の上に⼿を置いたまま淡々と⽴ち上がる。
「体調が優れないので、保健室に⾏ってきます」
先⽣に向かって、⼀声告げる。



