席も一番前の花道の横の3席で結花を花道の横の席に座らせてくれたので、着物の柄や役者の顔の表情もばっちり見えた。
お婆様が真ん中で“ほら後ろから出てくるわよ“とか”そこからせり上がってくるわよ”とか、花道に役者さんが出てくるのを前もって教えてくれるのだ。
至れり尽くせりだ。
お客様の中にはオペラグラスを持ってきている人もいるが、結花たちはそんな物は必要ないくらい近いので表情もよく見える。
さっきの役者さんは主役の女形でとっても妖艶だった。
立っている時はほとんど膝を曲げて重心を下げている。
これは大変な重労働だなあと感心しながら楽しませてもらった。
幕間にはお弁当を予約していてくれて、3階のお食事処で豪華なお弁当を頂いた。
結花は興奮冷めやらず“面白かった、イヤホンガイドがあってよくわかった。また来たい”と言うとお婆様は涙を流さんばかりによろこんでくれた。
「ねっ、お母様やっぱり女の子っていいですよね。結花ちゃんがいてキラキラ目を輝かせて食い入るように舞台を見ているのを見て、私もすごく楽しくなってしまいました」
「ええ、ええ、本当にね。圭介や悠介なんか連れてくる気にもなれないものね。きっとぐうすか寝てるだけよね。あの二人」
「ふふふ、そうなんですよね。月に2回結花ちゃんが着物の練習に来てくれるのが楽しみなんです。その後お茶したり圭介がいないと夕飯まで食べて行ってくれるから…いつも圭介が居ないといいのに、結花ちゃんが夕飯食べていける日は俊介さんも速攻でかえってくるんですよ。結花ちゃんとお食事したくって、笑っちゃうでしょう。結花ちゃんは荻原家のアイドルなんですよ」
「また、私にも声かけてね。こないだの女子会も楽しかったわね。今度3人で温泉でも行かない?箱根の別荘でもいいわね。箱根なら1泊で行けるから」
「そうですね。結花ちゃん今度3人で箱根行きましょうね。その前にお出かけの服買わなくっちゃね」
ぐへえっ、またショッピングかよ。もうたくさんあってあれだけスカスカのクローゼットももう一杯になってるんですけど…
「お義母様、もうお洋服はいっぱい買ってもらったので、まだ来てない服もあるからもう大丈夫です」
「じゃあ、今度お着物作ってもらいましょう。結花ちゃんが歌舞伎を気に入ってくれたならまた見に来る機会も多くなるから、着物がいるわね。夏物の着物もいるわね。外商に反物持ってきてもらうわ。ああ、楽しみだわ。恵子さんも一枚作りなさいね」
うっへえ~、とんだ藪蛇だあ~~~着物なんか洋服より要らないっちゅうの。
「わあ、ありがとうございます。よかったわね、結花ちゃん」
お婆様が真ん中で“ほら後ろから出てくるわよ“とか”そこからせり上がってくるわよ”とか、花道に役者さんが出てくるのを前もって教えてくれるのだ。
至れり尽くせりだ。
お客様の中にはオペラグラスを持ってきている人もいるが、結花たちはそんな物は必要ないくらい近いので表情もよく見える。
さっきの役者さんは主役の女形でとっても妖艶だった。
立っている時はほとんど膝を曲げて重心を下げている。
これは大変な重労働だなあと感心しながら楽しませてもらった。
幕間にはお弁当を予約していてくれて、3階のお食事処で豪華なお弁当を頂いた。
結花は興奮冷めやらず“面白かった、イヤホンガイドがあってよくわかった。また来たい”と言うとお婆様は涙を流さんばかりによろこんでくれた。
「ねっ、お母様やっぱり女の子っていいですよね。結花ちゃんがいてキラキラ目を輝かせて食い入るように舞台を見ているのを見て、私もすごく楽しくなってしまいました」
「ええ、ええ、本当にね。圭介や悠介なんか連れてくる気にもなれないものね。きっとぐうすか寝てるだけよね。あの二人」
「ふふふ、そうなんですよね。月に2回結花ちゃんが着物の練習に来てくれるのが楽しみなんです。その後お茶したり圭介がいないと夕飯まで食べて行ってくれるから…いつも圭介が居ないといいのに、結花ちゃんが夕飯食べていける日は俊介さんも速攻でかえってくるんですよ。結花ちゃんとお食事したくって、笑っちゃうでしょう。結花ちゃんは荻原家のアイドルなんですよ」
「また、私にも声かけてね。こないだの女子会も楽しかったわね。今度3人で温泉でも行かない?箱根の別荘でもいいわね。箱根なら1泊で行けるから」
「そうですね。結花ちゃん今度3人で箱根行きましょうね。その前にお出かけの服買わなくっちゃね」
ぐへえっ、またショッピングかよ。もうたくさんあってあれだけスカスカのクローゼットももう一杯になってるんですけど…
「お義母様、もうお洋服はいっぱい買ってもらったので、まだ来てない服もあるからもう大丈夫です」
「じゃあ、今度お着物作ってもらいましょう。結花ちゃんが歌舞伎を気に入ってくれたならまた見に来る機会も多くなるから、着物がいるわね。夏物の着物もいるわね。外商に反物持ってきてもらうわ。ああ、楽しみだわ。恵子さんも一枚作りなさいね」
うっへえ~、とんだ藪蛇だあ~~~着物なんか洋服より要らないっちゅうの。
「わあ、ありがとうございます。よかったわね、結花ちゃん」



