"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1

結花は地下鉄で事務所に帰ってきた。

事務所に鴻池がいたので長坂家に呼び出されて圭介と言ってきた事や、どうも大井小百合が殺されたらしいと言う優弥の言葉を伝えた。

鴻池はすぐに警察の動きを調べてくれた。

さすが年の功鴻池の動きは速かった。

鴻池は大井小百合の住んでいる所は台東区東部なので浅草警察署の管轄になるはずだと言った。

後輩の刑事が浅草警察署にいるから聞いてみると言って、今の状況や担当者とかの情報を聞き出すために電話をかけ始めた。

今迄は人探しや、浮気調査や結婚相手の信用調査などがほとんどでこんな風に殺人事件にまで発展したのは始めてで、結花は少し緊張していた。

探偵業務を軽く見ていた訳ではないが、圭介と初めて出会った放火事件で各戸に話を聞きに回っていた聞き込みとは違って、事件の参考人やただ事情徴収を受けるとなるとまた違った緊張感がある。

悠介や長坂優弥は参考人として呼ばれるだろうと圭介が言っていたので、OGグループとしても見過ごせない事項だろう。

殺人事件でOGグループの副社長の名前が出るのは大変な事態だ。

圭介が帰ってきたら状況を聞かなければと、心ここにあらずだった。

鴻池は概要はつかんだみたいだが、きちんと時系列で今回の事件は皆で共有した方がいいという事になった。

それじゃあ夏目も呼ぼうと言う事になり急遽渋谷の事務所に来てもらう事になった。

夏目は1時間ほどで到着した。圭介はそれから2時間後に帰ってきた。

陽太もその頃には帰って来ていた。

みんな揃ったので緊急会議をする事になった。

結花はパートの松原さんと二人で、全員のコーヒーとお菓子の用意をした。

圭介には悠介の事はまだ聞けていない。

圭介は悠介の車の件をどうするのか考えているのだろうかと結花は思った。

陽太も結花も含めて会議が行われた。

捜査本部はやはり浅草警察署に置かれたようで、担当刑事のトップが棚橋という刑事で鴻池の知人の刑事が繋いでくれるらしい。

圭介も夏目も鴻池も棚橋刑事の事は知らなかった。