共依存の悪魔

クレマ
『お父さんはね…イステルが家を出て行ってから人が変わったんだよ。』

イステル
「人が変わった?あんな刃物みたいな人が?」

クレマ
『それが…ウソみたいに丸くなったんだよ。ああいうのを”老け込んだ”っていうのかねぇ…。』

イステル
「どうして?仲が悪い私を追い出して、スッキリしたんじゃなかったの?」

クレマ
『口では強い言葉を使っても、やっぱり寂しかったのかもねぇ…。』

イステル
「じゃあ、お父さんが低級モンスターにやられちゃったのは?」

クレマ
『剣の腕も…イステルがいなくなってから急に落ちたんだよ…油断もあっただろうけど…。』

イステル
「そんなの…勝手すぎるよ…!まるで私が悪者みたいじゃないの!!」

クレマ
『悪者なんかじゃないよ…あの人が…意地っ張りだっただけさ…。』

悔しい…けど、今は残されたお母さんとルーシャを支えるのが先。

お父さんとの過去の傷は、落ち着いてからゆっくり向き合っていこう。