共依存の悪魔

<実家への道中>

イステル
「あ、そうだ…今帰ってもお母さんしかいないかも…。」

妹のルーシャは今年で21歳。

とっくに独り立ちしているだろうから、今回は逢えないかもしれない。

私は背筋の震えに耐えながら、実家のドアを開けた。

ガチャ…。

クレマ
『あらまぁイステル!よく来たね!さぁお入り。』

イステル
「お母さん!久しぶり!お父さんいなくなって、大丈夫だった?」

クレマ
『ああ…まぁ…何とかね。』

ルーシャ
『お姉ちゃん!久しぶり!』

イステル
「ルーシャ?帰ってきてたの?」

ルーシャ
『ううん、ずっとこの家にいたよ。』

イステル
(…え?)

おかしい…なぜルーシャは独り立ちしていないんだろう?

生前のお父さんが『18歳で独り立ちしろ』と、あんなにキツく言っていたのに。