共依存の悪魔

<その日の夜、イステルの自宅>

イステル
「…邪を払う力を…我に授けたまえ…!」

1年ぶりの、解呪魔法の詠唱。

当時は悪魔を召喚したかと焦ったけど、訓練を重ねた今なら大丈夫。

ジルベラ
『……ふぅ…1年ぶりね、元気してた?』

イステル
「おかげさまで、夢を1つ叶えたよ。」

ジルベラ
『でしょうね、顔つきが変わったもの。』

イステル
「私、そんなに変わった?」

ジルベラ
『ええ、自分の足で…力強く立ってるのが伝わるわ。』

イステル
「私も、今はジルベラに動揺しないようになった。」

ジルベラ
『たくましくなったね…で、1年ぶりの実家の様子はどう?』

イステル
「不思議なんだけど、お母さんとルーシャの時計の針が動き出したように感じた。」

ジルベラ
『へぇ…何かしたの?』

イステル
「何も…お店のオープンでそれどころじゃなくて、実家のことをすっかり忘れてた。」