共依存の悪魔

ジルベラ
『落ち着いて。見捨てなさいって意味じゃないから。』

イステル
「じゃあ、助けないってどういうこと…?」

ジルベラ
『どのみち、すぐに解ける呪いじゃないから、今はあなたの人生を歩いていいの。あるんでしょ?夢。』

イステル
「あるけど、実家が気になってそれどころじゃ…。」

ジルベラ
『なら、こうしましょう。1年後にまた私を呼び出してくれる?それまでは、あなたの夢に向かって生きてみて?』

イステル
「…たまに帰省してもいい?」

ジルベラ
『大丈夫。ただし、実家の手伝いは最小限に抑えてね。』

イステル
「わかった…少し離れて、ゆっくり考えてみる。」

ジルベラ
『そう、あなたの人生なんだから、あなたのために生きていいの。じゃ、またね。』

イステル
「…?」

ジルベラの最後の言葉が、やけに強く心に残った。

私のために生きていい?

家族の問題をさし置いて、私の個人的な夢を追いかけるなんて…そんなの許されるんだろうか?

1年後に答えに近づくと信じて、私は実家をあとにした。