共依存の悪魔

イステル
「ケガが治ったらさ、たとえば組合から依頼を受けたり、自立するために稼いでみてもいいんじゃない?」

クレマ
『まぁそうだけど…あの子、今は走れないし、剣どころかフライパンも持てないからねぇ…お料理もできないのに一人暮らしなんて…。』

イステル
「そ…そうだね…治ったらいずれ…ね?」

クレマ
『それに、低級とはいえモンスター討伐なんて危ないでしょ?お父さんだって、強かったのに低級モンスターにやられちゃったのよ?あの子にそんな仕事をさせるなんて…。』

イステル
「た、戦う以外の仕事もたくさんあるからさ!少しずつ経験して…。」

クレマ
『ルーシャはケガした手で家事を手伝ってくれて助かってるのよ。もう十分働いてくれてるから、これ以上の負担はあの子が参ってしまいそうでねぇ。』

お母さんがついに”家の手伝い”に言及した。

無意識の本音がこぼれ落ちている。

『ルーシャを実家から出したくない』という本音が。