共依存の悪魔

<イステルの実家の裏山>

ジルベラの魔法で再現されたルーシャが、ゆっくりと唇を開いた。



―(ルーシャの本音)―

ああよかった…お姉ちゃんみたいに自立しなくて済んだ。

実家にいればご飯に困らないし、生活費も安く済む。

お姉ちゃんみたいに苦労しなくていいもん。

お父さんが”自立しろ”って怒ってる?とんでもない。

お父さんは一見厳しかったけど、妹の私には甘いことくらい見抜いてたよ。

お姉ちゃんが実家にいる間はおとなしくして様子見。

で、お姉ちゃんがいなくなったら、お父さんは”やっぱり娘を手放したくない”と思い始めるのも想定内。

思った通り、急に丸くなって、露骨に私を囲い込みにきたよね。



それにしても…お姉ちゃんはほんと不器用だね。

お父さんは自分の弱さや自信のなさを隠したくてイバリ散らしてたのに、真に受けて正面衝突するなんてさ。

”オレが養ってやってる”っていう、安っすいプライドくらい接待してあげればいいじゃないの。

私が言うのも何だけど、親への対応の”お手本”がいない第1子って損だよね。