共依存の悪魔

―(クレマの本音)―

私には趣味もないし、1人で生きる力も、人生の楽しみを見つける力もない。

子どもの世話の他に、自分の存在価値を感じられる居場所がないの…。

だったら外の世界で成長?変化?

そんなの無理よ…不安…こんな私なんかにできるわけない…じっとしていたいの。

ここまで守り抜いてきた”母の役割”、ルーシャまで自立したら奪われちゃう!

絶対に手放さないからね!

そうそう、イステルが”家を片付けて”って言ってたけど、冗談じゃないわ!

モノを捨てたら思い出の時間が終わっちゃう。

「あの頃には戻れない、前に進みなさい」って追い立てられる。

現実から目を逸らしていられなくなるなんてイヤ。

イステル…あなたにはわからないの?

私、今が不満なの…楽しかったあの頃のままでいたいの…前になんか進みたくないの。

一生、懐かしい思い出に包まれて、美しい絵画の中に飾られていたいの!

せっかく止めた時計の針を動かすようなマネをしないでよ!