難攻不落な総長様と攻略不可な天才女子

朝、早く起きる。

理由、維ちゃん家に行くから。

そんな単純な俺を誰か戻してくれと思った。

「はぁ・・・・・・」

いつも目を覚ます前は維ちゃんと水無瀬が頭に浮かぶ。

水無瀬が一番維ちゃんを分かってて・・・・・・維ちゃんが好きな相手だ。

そんなことこの目で見とけばしっかり分かる。

分かってるのにも関わらず脳の感情という不可抗力が俺を邪魔する。

あんなお母さん思いで優しくて可愛い子が水無瀬みたいな完璧な総長を好きにならないはずがない。

そんなの分かってる。

分かってる・・・・・・けど・・・・・・。

「あぁっ・・・・・・もうっ!」

寝起きでこんな事を考えても仕方ないと思い俺は部屋から出た。

リビングに出ても誰もいない。

当たり前のこと。

水無瀬も維ちゃんも源も宙海さんも俺も全員一人暮らし。

だから自分だけが一人ってわけじゃない。

維ちゃんの家に行くまでゆっくり準備をしながら時の流れを待つ・・・・・・というのは今の俺には到底出来ないこと。

しかたなく俺は源に電話した。