「てか、もしかして雨宮君の彼女?だから、彼のこと知りたいとか?」
「え?あの、全然違いま……」
「ここって女子少ないから、ちょっと可愛いだけでも結構目立ちそうだよねー」
「えと、人の話を聞いて下さ……」
「まさか、それであたしらの事哀れんでたりする?」
なにこの人達!?
釈明する余地すら与えられない!
あの質問一つで何故にこうも話が拗れてしまうのかよく分からないけど、周囲の殺気が怖過ぎて泣きそうになる。
「ちょっとあんた達いい加減にしなさいよ!」
すると、脇から美南が私を庇うように飛び出してきて、少しだけ緊張の糸が緩んだ。
「莉子が可愛いのは当然でしょーが。歪んだあんたらの顔鏡で見てみれば?それでよくマウントとろうなんて思うよね。傍から見れば痛過ぎなんだけど?」
「はあ!?あんたがそれ言うか!?」
けど、安心したのも束の間。
思いっきり波風立てる美南の挑発的な態度にこの場は収拾つかなくなり、今にも殴り合いの喧嘩が始まりそうになる矢先だった。
「おい。さっきから大人しく聞いてれば、誰がいつお前らのものになったんだ?」
突如脇から聞こえてきた雨宮君の静かな低い声に、激しい論争がぴたりと止む。
「そもそも全員知らねーし、騒ぐならさっさと帰れ」
そして、無表情で放たれた容赦ない一言はかなりの効果を発揮したようで。
一瞬にして勢いが萎んだ他校生の子達は、言われた通り大人しく教室を後にした。
「……やば。今のちょっとグッときた」
すると、暫く呆然と立ち尽くしていた美南から溢れた一言に、私はピクリと反応する。
「おい雨宮!お前なに追い返してんだよ!?良い金づるだったのに!あの宇佐美&木崎ペアに対抗出来んのお前しかいねーんだぞ!!」
すると、間髪入れずにクラスの男子達が雨宮君にくってかかり、今度は違う意味でこの場は騒然としだす。
いつもは彼に歯向かうことなんかしないのに、賞金の力なのか。
まるで悪徳経営者のように、なりふり構わず血走った目で卑劣なことを言って退ける男子達に私はドン引きした。
「すみませーん。そこにいる女の子二人指名したいんですけど」
その時、二十代前半くらいの男性客二人が中に入ってきた途端、突然私達の方を指先してきて何やら訳のわからないことを要求してきた。
「あの、何のことですか?」
まったく意味が理解出来ない私はきょとんとした目で尋ねると、何故か相手も同じ反応をしてくる。
「え?だって入り口にホスト•キャバクラ風カフェって書いてあるけど?」
………………は??
まさかと思い慌てて教室の入り口前まで戻ると、そこに立て掛けてあった看板を見て絶句した。
そこには”BAR風”の文字に二重線が引かれ、ホスト•キャバクラ風(お触り禁止)と書き直されてる。
「何これ!?いつの間に変わってる!?てか、文化祭の出し物としてアウトじゃないの!?」
「背に腹はかえられないからな」
美南の真っ当な訴えを、真顔で即座に跳ね除ける男子達。
一体この人達はどれ程お金に目が眩んでいるのかと。
同じ学生ながら呆れてものが言えず、私は美南達のやり取りを暫く黙って眺めていた。
「え?あの、全然違いま……」
「ここって女子少ないから、ちょっと可愛いだけでも結構目立ちそうだよねー」
「えと、人の話を聞いて下さ……」
「まさか、それであたしらの事哀れんでたりする?」
なにこの人達!?
釈明する余地すら与えられない!
あの質問一つで何故にこうも話が拗れてしまうのかよく分からないけど、周囲の殺気が怖過ぎて泣きそうになる。
「ちょっとあんた達いい加減にしなさいよ!」
すると、脇から美南が私を庇うように飛び出してきて、少しだけ緊張の糸が緩んだ。
「莉子が可愛いのは当然でしょーが。歪んだあんたらの顔鏡で見てみれば?それでよくマウントとろうなんて思うよね。傍から見れば痛過ぎなんだけど?」
「はあ!?あんたがそれ言うか!?」
けど、安心したのも束の間。
思いっきり波風立てる美南の挑発的な態度にこの場は収拾つかなくなり、今にも殴り合いの喧嘩が始まりそうになる矢先だった。
「おい。さっきから大人しく聞いてれば、誰がいつお前らのものになったんだ?」
突如脇から聞こえてきた雨宮君の静かな低い声に、激しい論争がぴたりと止む。
「そもそも全員知らねーし、騒ぐならさっさと帰れ」
そして、無表情で放たれた容赦ない一言はかなりの効果を発揮したようで。
一瞬にして勢いが萎んだ他校生の子達は、言われた通り大人しく教室を後にした。
「……やば。今のちょっとグッときた」
すると、暫く呆然と立ち尽くしていた美南から溢れた一言に、私はピクリと反応する。
「おい雨宮!お前なに追い返してんだよ!?良い金づるだったのに!あの宇佐美&木崎ペアに対抗出来んのお前しかいねーんだぞ!!」
すると、間髪入れずにクラスの男子達が雨宮君にくってかかり、今度は違う意味でこの場は騒然としだす。
いつもは彼に歯向かうことなんかしないのに、賞金の力なのか。
まるで悪徳経営者のように、なりふり構わず血走った目で卑劣なことを言って退ける男子達に私はドン引きした。
「すみませーん。そこにいる女の子二人指名したいんですけど」
その時、二十代前半くらいの男性客二人が中に入ってきた途端、突然私達の方を指先してきて何やら訳のわからないことを要求してきた。
「あの、何のことですか?」
まったく意味が理解出来ない私はきょとんとした目で尋ねると、何故か相手も同じ反応をしてくる。
「え?だって入り口にホスト•キャバクラ風カフェって書いてあるけど?」
………………は??
まさかと思い慌てて教室の入り口前まで戻ると、そこに立て掛けてあった看板を見て絶句した。
そこには”BAR風”の文字に二重線が引かれ、ホスト•キャバクラ風(お触り禁止)と書き直されてる。
「何これ!?いつの間に変わってる!?てか、文化祭の出し物としてアウトじゃないの!?」
「背に腹はかえられないからな」
美南の真っ当な訴えを、真顔で即座に跳ね除ける男子達。
一体この人達はどれ程お金に目が眩んでいるのかと。
同じ学生ながら呆れてものが言えず、私は美南達のやり取りを暫く黙って眺めていた。



