ヴァンパイア猫耳エクレア

わたしは思わずよだれがでて、もちろんのこと、青吉くんを追いかけて東の商店街と森を繋ぐ板橋へと走った。

ここからは祭りの音はかすかにしか聞こえない。

って…あれ?

「ね、青吉くん?大きなシュークリームはどこ?」

青吉くんは下を向いた。

「おれ、ゆるしてくれるかな?」

「あ、血液のことの話?もう大昔のことだよ!だってさ、わたしを助けたのも青吉くんだったてましょう?気にしない〜気にしない!それより、シュークリームは?」

「あ、」

青吉くんは浴衣の懐から紙の袋を取り出した。

「お母さんの作ったものだよ。あんして。」

「あ〜ん!!」

ワクワクワクワク!!

パクっ!

口いっぱいに甘くてなめらかなシュークリームのクリームが広がり、サクサク。

「口についてるよ!」

青吉くんは笑いながらわたしの顔を眺めた。あ…1個しか持っていないね。

「シュークリームははんぶんこにしなきゃいけなかったのかな?」

「ううん、でも、おれも味気になってきた。」