首をかしげて聞き直す。
「誰ですか?」
「“三浦さん”って名前、聞いたことない?裏で回してる人」
彼はその人を知っているのは当然とでもいうように、普通に答えてくれた。
初めて聞いた名前に、戸惑う。
ただなぜか、その名前がやけにこびりつく。
「……私、たぶん知らないです」
「そっか。不動産とか資産管理まわりの人なんだけど、たまに顔出してるよ。どっかの会議で会ってるかもしれないけど、覚えてないのかもね」
先輩はそう言って、どこか含んだような口調で続けた。
「この手の案件、ああいう外の人通すこと多いから」
軽い調子だったけれど、その内容はまったく軽くない。
「そうなんですね…」
相槌を打ちながらも、頭の中で何かが引っかかる。
“三浦さん”。知らないと思っていた人なのに、彼は“どっかの会議で会ってるかもしれない”と言う。
そんなに外部の人が、自然にいるものなのか。
でも、このプロジェクトにも関わってくる。
しかも、直接じゃなくて、どこか遠回りな位置から。
ここでふと、青砥さんも外部コンサルであることがよぎる。
この案件は、外部の介入が多い気がした。
「三浦さんは部長と繋がってるみたいだし、最終的にはそこ通るんじゃない?」
先輩が放った何気ない一言。
少しだけ胸の奥がざわついた。
「誰ですか?」
「“三浦さん”って名前、聞いたことない?裏で回してる人」
彼はその人を知っているのは当然とでもいうように、普通に答えてくれた。
初めて聞いた名前に、戸惑う。
ただなぜか、その名前がやけにこびりつく。
「……私、たぶん知らないです」
「そっか。不動産とか資産管理まわりの人なんだけど、たまに顔出してるよ。どっかの会議で会ってるかもしれないけど、覚えてないのかもね」
先輩はそう言って、どこか含んだような口調で続けた。
「この手の案件、ああいう外の人通すこと多いから」
軽い調子だったけれど、その内容はまったく軽くない。
「そうなんですね…」
相槌を打ちながらも、頭の中で何かが引っかかる。
“三浦さん”。知らないと思っていた人なのに、彼は“どっかの会議で会ってるかもしれない”と言う。
そんなに外部の人が、自然にいるものなのか。
でも、このプロジェクトにも関わってくる。
しかも、直接じゃなくて、どこか遠回りな位置から。
ここでふと、青砥さんも外部コンサルであることがよぎる。
この案件は、外部の介入が多い気がした。
「三浦さんは部長と繋がってるみたいだし、最終的にはそこ通るんじゃない?」
先輩が放った何気ない一言。
少しだけ胸の奥がざわついた。



