正しくない恋のはじまり




オフィスを出て、夜の空気を吸い込む。


……完敗だ。

今日は、完全に。


ポケットに手を突っ込んで、歩き出す。

少しだけ、笑った。


まあ、やつはそもそもあんまり姿を見せないレアキャラみたいなもんだ。

たまたま今日はいただけ。
たまたま邪魔されただけ。


───よっし!

明日、朝イチで誘おう。

今度こそ、邪魔される前に。





これにてすべておしまいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました*˚