深呼吸をして一度、目を閉じる。
青砥さんの声が、頭の奥で静かに響く。
“出すタイミングじゃない”。
たしかに彼は、そう言っていた。あの言葉を思い出して、決意を固める。
息を吐いて、顔を上げもう一度画面を見た。
マウスとキーボードを指先で叩き、私は新しいファイルを作った。
【提出用_計画資料_ver.2】
もう、手は止めない。
日照シミュレーションの前提条件を、8.0mに合わせる。
搬入経路の記述を、曖昧にする。
外構費の内訳を、削る。
……整えていく。“通る形”に。
キーボードを打つ音だけが、静かに続いた。
胸の奥が、じわじわと痛い。
分かっている。
これは、まったくもって“正しくない”。
でも、
「……今は、これでいい」
と自分に言い聞かせるように小さく、つぶやいた。
マウスをクリックして、ファイルを保存した。ここまでの作業は、あっという間だった。
ふと、手を止める。
カーソルを移動させて、もう一つのファイルを開いた。
“_check”のファイル。
白い画面に、黒い文字が羅列している。
自分で書いた、違和感の記録。これまでの感覚が、積み上がっていく。
そこへ、新しく行を追加した。
青砥さんの声が、頭の奥で静かに響く。
“出すタイミングじゃない”。
たしかに彼は、そう言っていた。あの言葉を思い出して、決意を固める。
息を吐いて、顔を上げもう一度画面を見た。
マウスとキーボードを指先で叩き、私は新しいファイルを作った。
【提出用_計画資料_ver.2】
もう、手は止めない。
日照シミュレーションの前提条件を、8.0mに合わせる。
搬入経路の記述を、曖昧にする。
外構費の内訳を、削る。
……整えていく。“通る形”に。
キーボードを打つ音だけが、静かに続いた。
胸の奥が、じわじわと痛い。
分かっている。
これは、まったくもって“正しくない”。
でも、
「……今は、これでいい」
と自分に言い聞かせるように小さく、つぶやいた。
マウスをクリックして、ファイルを保存した。ここまでの作業は、あっという間だった。
ふと、手を止める。
カーソルを移動させて、もう一つのファイルを開いた。
“_check”のファイル。
白い画面に、黒い文字が羅列している。
自分で書いた、違和感の記録。これまでの感覚が、積み上がっていく。
そこへ、新しく行を追加した。



