それで会話は終わりだった。
青砥さんのことを調べろとか、聞き出せとか、もっと言われると思っていたのに、それはなかった。
そのぶん、なおさら疑問が募る。
今はもう、部長の中では青砥さんのことよりも、仕事を急いている。
部長室を出て、ドアが閉まる。
一気に息が浅くなる。別な怖さが襲ってきた。
───違う。
分かってる。どう考えても、このまま進めていい内容じゃない。
でも、私だけでは止められない。
通路を歩きながら、無意識に視線が動く。
いつも、あの人がいる席。
……今日は、いない。
分かっていても、見てしまう。
「……はぁ」
思わず、小さくため息をつく。
どうすればいいか、分からない。
頭の中で、青砥さんと三浦さんの言葉が浮かぶ。
───『あの人には、あまり近づかない方がいい』
───『三浦さんには、深入りしない方がいい』
そして、青砥さんのあの言葉。
───『違和感があるなら、そのままでいい』
どっちも、正しい気がして。
どっちも、選べない。
私は手元の資料を強く握った。
青砥さんのことを調べろとか、聞き出せとか、もっと言われると思っていたのに、それはなかった。
そのぶん、なおさら疑問が募る。
今はもう、部長の中では青砥さんのことよりも、仕事を急いている。
部長室を出て、ドアが閉まる。
一気に息が浅くなる。別な怖さが襲ってきた。
───違う。
分かってる。どう考えても、このまま進めていい内容じゃない。
でも、私だけでは止められない。
通路を歩きながら、無意識に視線が動く。
いつも、あの人がいる席。
……今日は、いない。
分かっていても、見てしまう。
「……はぁ」
思わず、小さくため息をつく。
どうすればいいか、分からない。
頭の中で、青砥さんと三浦さんの言葉が浮かぶ。
───『あの人には、あまり近づかない方がいい』
───『三浦さんには、深入りしない方がいい』
そして、青砥さんのあの言葉。
───『違和感があるなら、そのままでいい』
どっちも、正しい気がして。
どっちも、選べない。
私は手元の資料を強く握った。



