コートの中央へ向かう、小さな背中をぼんやり目で追っていた、そのときだった。
「なぁ、月城」
不意に名前を呼ばれ、そちらへ顔を向ける。
クラスメイトがラケットを肩に担ぎながら、どこか楽しそうに笑っていた。
「あの転校生、めっちゃ美人じゃね?」
唐突な言葉に、一瞬だけ言葉が詰まる。
「……急になんだよ」
「いや、だって気になんだろ。ああいうタイプ、この学年にいなかったじゃん」
すると横から、別の男子が会話に入ってくる。
「それな。かわいいっていうより、きれい系って感じ」
「分かる。なんか大人っぽいよな」
「目閉じてんのに、なんであんな雰囲気あるんだろ」
好き勝手に盛り上がる声を聞きながら、俺はなんとなく視線を逸らす。
……言いたいことは、少し分かる。
整った顔立ちに、淡いクリーム色の髪。
どこか静かで、近づきがたい空気をまとっているのに、不思議と目を引く。
けれど俺が引っかかっているのは、そういうところじゃない。
「なぁ、月城」
不意に名前を呼ばれ、そちらへ顔を向ける。
クラスメイトがラケットを肩に担ぎながら、どこか楽しそうに笑っていた。
「あの転校生、めっちゃ美人じゃね?」
唐突な言葉に、一瞬だけ言葉が詰まる。
「……急になんだよ」
「いや、だって気になんだろ。ああいうタイプ、この学年にいなかったじゃん」
すると横から、別の男子が会話に入ってくる。
「それな。かわいいっていうより、きれい系って感じ」
「分かる。なんか大人っぽいよな」
「目閉じてんのに、なんであんな雰囲気あるんだろ」
好き勝手に盛り上がる声を聞きながら、俺はなんとなく視線を逸らす。
……言いたいことは、少し分かる。
整った顔立ちに、淡いクリーム色の髪。
どこか静かで、近づきがたい空気をまとっているのに、不思議と目を引く。
けれど俺が引っかかっているのは、そういうところじゃない。



