初めてちゃんと自分の気持ちをお母さんに言えた。
胸に抱えたままの練習着を、ぎゅっと抱きしめる。
「そうだったの? てっきりお兄ちゃんにムリやり付き合わされてるんだと思ってたわ」
お母さんが、戸惑いの表情を浮かべる。
「だってお母さん、いっつも人の話、最後まで聞かないんだもん!」
リビングのソファに座ってテレビを見ていた亜季が、ここぞとばかりにお母さんに言う。
「だからお姉ちゃん、お母さんになにか言うの、全部諦めちゃってたんだよ? お母さん、そんなことも知らなかったでしょ」
「ちょっと、亜季! お母さんにそんな言い方しないの」
「えーっ、だってその通りでしょ?」
わたしがたしなめると、亜季はほっぺたをぷくっと膨らませる。
「ごめんね、羽瑠。お母さん、ここのところずっと余裕がなくて……ううん、そんなのは言い訳よね。これからはちゃんと羽瑠の話も聞くようにする。だから羽瑠も、言いたいことがあったらお母さんにちゃんと言ってちょうだい。もちろん亜季もね」
お母さんが、申し訳なさそうな顔でわたしたちを見る。
胸に抱えたままの練習着を、ぎゅっと抱きしめる。
「そうだったの? てっきりお兄ちゃんにムリやり付き合わされてるんだと思ってたわ」
お母さんが、戸惑いの表情を浮かべる。
「だってお母さん、いっつも人の話、最後まで聞かないんだもん!」
リビングのソファに座ってテレビを見ていた亜季が、ここぞとばかりにお母さんに言う。
「だからお姉ちゃん、お母さんになにか言うの、全部諦めちゃってたんだよ? お母さん、そんなことも知らなかったでしょ」
「ちょっと、亜季! お母さんにそんな言い方しないの」
「えーっ、だってその通りでしょ?」
わたしがたしなめると、亜季はほっぺたをぷくっと膨らませる。
「ごめんね、羽瑠。お母さん、ここのところずっと余裕がなくて……ううん、そんなのは言い訳よね。これからはちゃんと羽瑠の話も聞くようにする。だから羽瑠も、言いたいことがあったらお母さんにちゃんと言ってちょうだい。もちろん亜季もね」
お母さんが、申し訳なさそうな顔でわたしたちを見る。



