そうして、自主練のおかげで体の動きが随分戻ってきたなと思えるようになった頃、中山くんとの勝負の日がやってきた。
「気合入ってんなあ。わざわざこんな勝負のために、ウエアまで用意したのかよ」
しっかり野球の練習着姿で現れたわたしを見て、中山くんがへらへら笑っている。
「うん。言い訳はしたくないし。わたしは本気で行くから、中山くんも本気で勝負して」
あれから何度も考えた。
このチームが強くなるには、どうするのが一番なのか。
それに……わたしはいったいどうしたいのか。
だけど、結局納得できる答えにはたどり着けなかった。
だったら、もうこの勝負を全力でしようって思ったの。
勝った方が出る。
ね、シンプルでしょ?
「あれえ? そんな簡単な打球も捕れないのかよ。棚橋、小さすぎじゃね?」
ここぞとばかりに、中山くんのヤジが飛んでくる。
少々難しいバウンドの球でもちゃんと捕れるのに、少し高い打球が飛んでくると、おもいっきりジャンプしても届かず、簡単に頭上を抜かれてしまう。
うぅっ、シンプルに、身長がほしい……!
「いやいや、普通に棚橋、うまくね?」
「絶対やってたヤツの動きだろ、あれ」
そんな声が聞こえたような気もするけど、必死すぎて気にしている余裕はない。
「気合入ってんなあ。わざわざこんな勝負のために、ウエアまで用意したのかよ」
しっかり野球の練習着姿で現れたわたしを見て、中山くんがへらへら笑っている。
「うん。言い訳はしたくないし。わたしは本気で行くから、中山くんも本気で勝負して」
あれから何度も考えた。
このチームが強くなるには、どうするのが一番なのか。
それに……わたしはいったいどうしたいのか。
だけど、結局納得できる答えにはたどり着けなかった。
だったら、もうこの勝負を全力でしようって思ったの。
勝った方が出る。
ね、シンプルでしょ?
「あれえ? そんな簡単な打球も捕れないのかよ。棚橋、小さすぎじゃね?」
ここぞとばかりに、中山くんのヤジが飛んでくる。
少々難しいバウンドの球でもちゃんと捕れるのに、少し高い打球が飛んでくると、おもいっきりジャンプしても届かず、簡単に頭上を抜かれてしまう。
うぅっ、シンプルに、身長がほしい……!
「いやいや、普通に棚橋、うまくね?」
「絶対やってたヤツの動きだろ、あれ」
そんな声が聞こえたような気もするけど、必死すぎて気にしている余裕はない。



