「ん〜、よく寝たっ」
カーテンからさしこむ光と鳥のさえずりで目を覚ました。今日も良い天気だな、なんて思いながら階段を下りる。
「律っ!大丈夫かっ!!」
寝室から大声が聞こえた。
「律くんっ!?大丈夫っ!?」
慌てて寝室に入ると苦しそうに咳をする律くんがいた。
凪先輩は救急車を呼んでいて、いつもの朝じゃないことがわかった。
「凪先輩っ、律くん大丈夫なんですかっ!?」
救急車を呼んだ凪先輩が戻ってきたから聞くと、
「あとで話すからっ」
理玖先輩は注射を律くんに打っていた。
持病、?生徒会のみなさんは律くんの持病を知っていて、代表をして理玖先輩が応急処置キットを持っている。
持病ってことは前にもなったことあるってことだよね?
最悪の事態になっちゃう可能性も低いってことだよね?
律くんが消えたりしないってことだよね?
たくさんの不安がよぎって周りから離れていっている気がする。
「…っ!咲良っ!」
「は、はいっ」
「大丈夫か?何度も呼んだんだが。…もう泣くな。律は強いから大丈夫だ。」
いつの間にか泣いていたらしく理玖先輩に落ち着かせられる。理玖先輩だって焦っているはずなのに。
「今、律が救急車で運ばれた。俺たちも向かうんだが咲良も来るか?」
「はい、行きますっ」
「よし、じゃあ向かうか。」


