君の手が動く限り、俺は隣にいたいから

恋愛(学園)

君の手が動く限り、俺は隣にいたいから
作品番号
1777536
最終更新
2026/08/10
総文字数
130,218
ページ数
129ページ
ステータス
完結
PV数
4,609
いいね数
20



一枚の紙の中に、
青空があった。


何色もの絵の具。


聞いたこともない変な形の道具。


絵の具が固まったパレット。



全部、君という存在を具現化したもの。





『先輩の、右手にしてほしいんです!』




あの時の俺は、ただ自分のエゴを押し付けていただけ。

君のことなんて、何も考えていなかった。





『人との出会いってのは、
自分を良いようにも、
悪いようにも変えてしまうから』


『先輩には、そんな……
自分を良くも悪くも変えてしまうような、
決定的な出会いがあったんですか?』


そう問うと、
君はやけに悲しそうな目をした。


それでも君は、
そう思わせるような人がいたんだと、教えてくれた。




『凌には凌にしか描けない絵がある。どうか、君だけの絵を描き続けて』



好きとか。


気になるとか。




そういうことじゃないと思ってた。




ただ、見ていたかったんだ。



君が描く、“青空”を───……。




あらすじ
*樺 碧南(かんば へきな)
美術部部員、三年生の少女。
ある絵を見たことがきっかけで、
美術部に入ったと語る。
授業中でも放課後でも、
屋上でひたすら青空の絵を描いている。



*藤代 凌(ふじしろ りょう)
時間にルーズで、遅刻常習犯の問題児少年。
何よりも絵を描くことが苦手。
とある絵を見て美術部に入ることを決意する。

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