「もしかしてお食事がまだでしたか?」
クリフのように食べ損ねたのかと勘を働かせたレーナは迷わず声をかけた。
なんでもいいから食べさせろと言われたら、調理場にいる料理人に頼みに行かなければならない。
プラチナブロンドの髪をサラサラと揺らしながら、背の高い男性がレーナのほうへ歩み寄ると、辺りに爽やかな風が吹き抜けた。
ライムのようなグリーンの透き通った瞳、高い鼻梁、凛々しい眉、形のいい唇……こんなに整った顔をした騎士がいたなんて、と間近で目にしたレーナは一瞬で見惚れてしまう。
「君は……ここで働いてるの?」
「レーナです。普段は洗濯係なんですけど、今日は調理係の手が足りなくて手伝っています。えっと……騎士団の方ですか?」
「……ああ。ルシアンだ」
男はこの国の王太子であるオスカーだったが、咄嗟に自身の侍従の名前を名乗った。彼女をびっくりさせないためだ。
「ルシアン様。お名前、覚えました!」
愛想よくにこりと笑うレーナとは対照的に、オスカーは無表情のまま彼女の顔を凝視している。
「レーナ……レーナか……やっと見つけた」
「え?」
「会いたかった。ずっと捜してたんだ。ここにいたのか」
小さな声でオスカーがつぶやく。
クリフのように食べ損ねたのかと勘を働かせたレーナは迷わず声をかけた。
なんでもいいから食べさせろと言われたら、調理場にいる料理人に頼みに行かなければならない。
プラチナブロンドの髪をサラサラと揺らしながら、背の高い男性がレーナのほうへ歩み寄ると、辺りに爽やかな風が吹き抜けた。
ライムのようなグリーンの透き通った瞳、高い鼻梁、凛々しい眉、形のいい唇……こんなに整った顔をした騎士がいたなんて、と間近で目にしたレーナは一瞬で見惚れてしまう。
「君は……ここで働いてるの?」
「レーナです。普段は洗濯係なんですけど、今日は調理係の手が足りなくて手伝っています。えっと……騎士団の方ですか?」
「……ああ。ルシアンだ」
男はこの国の王太子であるオスカーだったが、咄嗟に自身の侍従の名前を名乗った。彼女をびっくりさせないためだ。
「ルシアン様。お名前、覚えました!」
愛想よくにこりと笑うレーナとは対照的に、オスカーは無表情のまま彼女の顔を凝視している。
「レーナ……レーナか……やっと見つけた」
「え?」
「会いたかった。ずっと捜してたんだ。ここにいたのか」
小さな声でオスカーがつぶやく。



