もちろん事故のあと、レーナは身体に異常がないか医者の診察を受けたけれど、外傷以外は異常がないと言われたのだ。
そのあとでおかしな夢を見始めるとは思ってもみなかった。まさかそれが――予知夢だとは。
「……事故?」
「はい。用事で王宮の外に出たときに馬車と衝突してしまって」
「馬車……」
突然オスカーが目を丸くして驚いた。
レーナはそれがなぜなのかわからなくて、不安になりながら小さくうなずく。
「ほかにはどんな夢を?」
「いつも一瞬の場面だけで繋がっていないんですけど、どこか異国の風景が出てくるときもあって……」
ふざけた話だとそっぽを向かれそうな気がして、最後は尻すぼみになった。
しかしオスカーは、バカバカしいとあきれることなく真剣に耳を傾けている。
「もしかして、そこでは髪も瞳の色も黒じゃなかったか? 服装は前合わせの“着物”と呼ばれる衣を着ていた?」
「そのとおりです。夢に出てきた使用人の女の子が“まがれいと”という髪型の名前を言っていました」
「やはりそうか。レーナ、一緒に来てくれ」
なにかまずいことを口にしただろうかと、レーナは不安になって眉尻を下げた。
オスカーの表情を見る限り、ウソをついているとは思われていないみたいだが。
「こっちだ」
レーナはどこに向かうのかわからないまま、オスカーの後ろをついて行った。
そのあとでおかしな夢を見始めるとは思ってもみなかった。まさかそれが――予知夢だとは。
「……事故?」
「はい。用事で王宮の外に出たときに馬車と衝突してしまって」
「馬車……」
突然オスカーが目を丸くして驚いた。
レーナはそれがなぜなのかわからなくて、不安になりながら小さくうなずく。
「ほかにはどんな夢を?」
「いつも一瞬の場面だけで繋がっていないんですけど、どこか異国の風景が出てくるときもあって……」
ふざけた話だとそっぽを向かれそうな気がして、最後は尻すぼみになった。
しかしオスカーは、バカバカしいとあきれることなく真剣に耳を傾けている。
「もしかして、そこでは髪も瞳の色も黒じゃなかったか? 服装は前合わせの“着物”と呼ばれる衣を着ていた?」
「そのとおりです。夢に出てきた使用人の女の子が“まがれいと”という髪型の名前を言っていました」
「やはりそうか。レーナ、一緒に来てくれ」
なにかまずいことを口にしただろうかと、レーナは不安になって眉尻を下げた。
オスカーの表情を見る限り、ウソをついているとは思われていないみたいだが。
「こっちだ」
レーナはどこに向かうのかわからないまま、オスカーの後ろをついて行った。



