マリーザのいるほうへ近づこうとした瞬間、レーナは調理台の角に身体をぶつけ、そのせいで置かれていた調理器具が音を立てて下へ落ちてしまった。
「レーナ! 忙しいときになにをやってるの!」
すぐさま使用人頭であるオディルの怒声が飛んでくる。
「すみません」と頭を下げて調理器具を拾い上げ、再びマリーザのほうへ視線を移したのだが、すでにそこには姿がなかった。青い小瓶も消えている。
(まさかマリーザが毒を? そんなバカな)
なにか細工する場面をはっきりと現認したわけではない。
だけど、レーナの中でマリーザに対する疑惑が濃くなっていく。
(マリーザを疑いたくない。彼女が犯人じゃないなら、それを証明しなきゃ)
あの青い小瓶が、マリーザのものでなければ証明できるのだろうか。
その後、休憩に入ったレーナは、ひっそりと宿舎に戻った。
「レーナ! 忙しいときになにをやってるの!」
すぐさま使用人頭であるオディルの怒声が飛んでくる。
「すみません」と頭を下げて調理器具を拾い上げ、再びマリーザのほうへ視線を移したのだが、すでにそこには姿がなかった。青い小瓶も消えている。
(まさかマリーザが毒を? そんなバカな)
なにか細工する場面をはっきりと現認したわけではない。
だけど、レーナの中でマリーザに対する疑惑が濃くなっていく。
(マリーザを疑いたくない。彼女が犯人じゃないなら、それを証明しなきゃ)
あの青い小瓶が、マリーザのものでなければ証明できるのだろうか。
その後、休憩に入ったレーナは、ひっそりと宿舎に戻った。



