あの日、月音はあと半年の命だと言った。
あれからもう一ヶ月が経っていて、月音は散歩にすら行けないくらいに弱っている。
もしかしたら半年以上生きるのではないか。そう思っている自分と、もし半年よりも前に何かが起こったらどうしたらいい? と不安になる自分。
俺がしっかりしないといけないのに。俺が、月音を支えたいのに。そんな俺が不安になってどうする。俺にできることは、月音に不安な顔を見せないこと。寂しさを感じさせないこと。たくさん笑顔にすること。
それくらいしかできないけど、多分、俺にしかできないことだと思うから。
月音のことが大好きな、俺にしかできないと思うから。
……まずは、明日会ったら言うんだ。
付き合ってって。そして、大好きだって言って、もう一度抱きしめるんだ。
そうしよう。それから、後のことを考えよう。
ようやく家にたどり着いて、ふわふわした気持ちのまま布団に入って。
そして朝が来て。いつも通り月音にメッセージを送る。
はやる気持ちを抑えながら、学校に行って。放課後になったら急いで飛び出して。
病院に向かって一直線に走る。
早く月音に会いたい。早く。一秒でも早く、月音に会うんだ。
そうして走っていた時、公園からボールが飛び出してきて。それを追いかける、一人の小さな男の子が目に入る。
危ない!と思った時には、もう向こうから車が走ってきていて。
――俺の身体は、勝手に動いていた。
あれからもう一ヶ月が経っていて、月音は散歩にすら行けないくらいに弱っている。
もしかしたら半年以上生きるのではないか。そう思っている自分と、もし半年よりも前に何かが起こったらどうしたらいい? と不安になる自分。
俺がしっかりしないといけないのに。俺が、月音を支えたいのに。そんな俺が不安になってどうする。俺にできることは、月音に不安な顔を見せないこと。寂しさを感じさせないこと。たくさん笑顔にすること。
それくらいしかできないけど、多分、俺にしかできないことだと思うから。
月音のことが大好きな、俺にしかできないと思うから。
……まずは、明日会ったら言うんだ。
付き合ってって。そして、大好きだって言って、もう一度抱きしめるんだ。
そうしよう。それから、後のことを考えよう。
ようやく家にたどり着いて、ふわふわした気持ちのまま布団に入って。
そして朝が来て。いつも通り月音にメッセージを送る。
はやる気持ちを抑えながら、学校に行って。放課後になったら急いで飛び出して。
病院に向かって一直線に走る。
早く月音に会いたい。早く。一秒でも早く、月音に会うんだ。
そうして走っていた時、公園からボールが飛び出してきて。それを追いかける、一人の小さな男の子が目に入る。
危ない!と思った時には、もう向こうから車が走ってきていて。
――俺の身体は、勝手に動いていた。



