約束を超えた先で、君を待つ。

明日は何をしよう。いや、そもそも明日どんな顔して行けばいいんだ……?

普通にいつも通り? いや、それだと月音のことだから、やっぱり夢だったんじゃないかとか言い始めそう。それはダメだ。

でも、じゃあどうする?

あ、付き合ってって言わなきゃダメだよな。

……ああああもうよくわかんねぇけどとにかく早く月音に会いたい……!

とにかく家まで走る。走って、走って。汗をかいて息が上がっても、とにかく走った。

月音と出会ったのは、俺が初めて救急車に乗った日だ。

そこで月音を見かけて、その目があまりに綺麗で。だけど暗くて、今にもどこかに消えてしまいそうに感じた。

気になって、歩けるようになってから毎日探した。ようやく見つけたその子は、俺をうざったそうに見てはひどく冷めた声で迷惑そうにあしらって。

最初はそんな反応が新鮮で、友達になりたくて何度も探しては話しかけた。だけどしだいに、"この子はどんな風に笑うんだろう"と思うようになって。

気が付いたら、入院やケガのたびに月音に会いに行っていた。

名前を知って、話すようになって。そうしたら、月音のことをもっと知りたくなって。

どんな病気で入院してるんだ? いつから? 学校は? 退院できる? 治る?

だけど、頭の中に浮かんだその言葉たちを声に出すのには勇気が必要で。

初めて聞いた時の、月音の困ったような表情が忘れられない。

余計なことを聞いてしまった。そう思っていた矢先に自分がケガをしてしまって。

でも、それが逆に月音のところにくる言い訳になったと思った。