約束を超えた先で、君を待つ。

目が覚めた時は、陽太くんの姿はなくお母さんがいた。

「月音。おはよう」

「おはよ……今何時?」

「午後三時。お昼食べなかったみたいだけど、大丈夫? お腹空いてない?」

「わかんない……寝てたから」

そろそろ陽太くんは学校が終わるころだろうか。無意識にまた陽太くんのことを考えてしまっていることに気が付いて、笑ってしまう。

「どうしたの?」

お母さんが心配そうに見つめてくるけれど、

「ううん。なんでもない」

首を横に振ってからお茶を飲んだ。

結局そのまま陽太くんは来ることはなく。三日が過ぎたある日の夕方。

「月音!」

久しぶりに病室にやってきた陽太くんは、何やら大荷物だった。

「陽太くん、その荷物は何……?」

「いいからいいから。今日調子は?」

「うん、いつも通りだけど……」

「そか、よかった!」

特別わたしの体調が悪くないと知ると、嬉しそうに荷物の整理をし始める。

冷蔵庫に入れたり、わたしのベッドの上に置いたり、先に面会に来ていたお母さんに預けたりとなんだか忙しない。

一体なんなんだろうと思っていたけれど、十分ほどして陽太くんがわたしに大きな紙袋を渡してくれた。