約束を超えた先で、君を待つ。

それから数日間、わたしは全ての面会を断ることにした。お母さんも、陽太くんも。それは、検査の結果が出たからだ。

どうやらわたしは、本当に半年くらいしか生きることができないらしい。

わたしの免疫は、腎臓だけでなく心臓にまで攻撃をしているらしい。前の検査ではなんともなかったはずなのに、どうしてこんなに急に進行してしまったのかはわからない。

"余命"なんて、今まで考えたこともなかった。自分の命がこんなにも早く尽きる可能性なんて、考えてもみなかった。

だから、お母さんにも陽太くんにも会えないと思った。

二人の顔を見たら、泣いてしまいそうだったから。わたしの何倍も泣いているお母さんを見たくなかったし、わたしのせいで陽太くんをこれ以上傷付けなくなかったから。

……なんて、そんなの嘘だ。本当は、ただ怖かっただけ。今にも泣きそうなお母さんの顔を見るのが、全てを陽太くんに説明するのが。怖かっただけだ。

二人を目の前にして、どんな顔をしたらいいのかがわからない。何を言っても泣いてしまいそうで、何を言われても八つ当たりをしてしまいそうで。それが怖くてたまらない。

結局は、わたしが弱虫で怖がりなだけで。全てわたしのせいなのだ。

マンガはサイドテーブルにしまったまま。続きを読みたいけれど、今はどうしてもそんな気分にはなれなくて口をつぐむ。

「……ねぇ陽太くん。わたし、どうしたらいいのかな……」

呟いた言葉は、誰にも届くことはなかった。