約束を超えた先で、君を待つ。

「痛みとか腫れとか、わたしは特に疲れやすかったり身体がだるかったり。熱が出ることも多い。人によっては発疹が出たりする人もいるみたい」

三年前に原因不明の全身の関節の痛みと高熱に悩まされ、たくさんの病院をたらい回しにされてようやくここで診断してもらうことができた。

それ以来、薬で治療をしつつ良くなったら退院。また悪化したら入院、というのを繰り返している。

「それは……治る病気なんだよな?」

恐る恐る聞いてくる陽太くんに、わたしはゆっくりと首を横に振る。

「これは、治らない。数値や体調が安定したら退院して過ごすことはできるけど、完治したわけじゃない。一生付き合っていかなきゃいけない病気なんだって」

「そんな……」

「わたしは薬で落ち着かせてはいるけど、やっぱり身体は痛いし倦怠感もひどい。高熱もしょっちゅうで、もう嫌んなる」

「……」

言葉を探すように黙ってしまった陽太くんに、わたしは小さく笑う。

「ごめんねこんな話して。でも、こんなに心配してくれてる陽太くんにこれ以上黙っておくのは違うなって思ったから」

「……あぁ。教えてくれてありがとう」

自分で思っていたよりも、すんなり言葉にできて驚く。ずっと黙っていたからか、言えて少しスッキリしたような気分ですらあった。

だけど、陽太くんはどうだろう。急にこんな話をされて、わたしは勝手にスッキリしていて。とんでもない奴とでも思われたかもしれない。

でも、言えて良かったと思う。聞いてもらえて、良かったと思ってしまった。