約束を超えた先で、君を待つ。

その次の日は、調子が良かったため中庭に二人で足を運んだ。

「今日はちょっと曇ってるな」

「うん。花火大会の日は晴れるかなあ」

「どうだろ。でも、多少曇ってても花火は打ち上げられるだろうから」

「そっか。良かった」

今日はベンチが空いていなかったから、フェンスにもたれかかるように身体を預ける。

「身体きつくない?」

「大丈夫。陽太くんこそ」

「俺は今全てがリハビリになるからちょうどいいの。月音は俺の心配じゃなくて自分の心配してくださいー」

「はーいわかりましたー」

陽太くんのマネをすると、面白そうに笑ってくれる。

「そうだ。昨日のマンガ、結局あの後全部読んじゃった」

「え、一日で全部読んだのか!?」

「うん。面白くて。陽太くんが帰るまでに十五巻くらい読んだでしょ? そこからずーっと読んでて、ご飯の時間になっても読んでて……。山本さんにちょっと叱られちゃった」

苦笑いすると、陽太くんも

「山本さん、怒ると怖いからな」

と頷いてくれる。