約束を超えた先で、君を待つ。

***

次の日。

「どうですか……」

検査結果をじっと見つめる先生の姿を見て、わたしと陽太くんはごくりと喉を鳴らした。

「そうだなあ……。まぁ、今のところはまた数値が落ち着いてきたから……でも最近高熱も続いてたしなあ……うー……ん」

「……」

「うん、でもたまには息抜きも必要だしね。わかった。許可します」

「ありがとうございます……!」

「良かったな月音!」

「うん」

「その代わり、ちゃんと上着は着ること。少しでも体調が悪くなったら戻ってくること。陽太くんは、月音ちゃんに無理をさせないこと。すぐに連絡が取れるように、二人ともスマホを持っておくこと。中庭なら看護師も周りにたくさんいるだろうから大丈夫だとは思うけど。一応ね。……守れる?」

「守れます。大丈夫です」
「ヨユーです!」

「ははっ、わかったよ。じゃあその日は陽太くんは月音ちゃんの面会ってことで、時間延長の申請しておくから。あとの詳しいことは看護師から聞いてね」

「はーい」

元気の良い陽太くんの返事を聞いて、先生は病室を出ていく。その後ろ姿を見つめながら、陽太くんは

「良かったな! これで花火見れるぞ!」

わたしの頭をわしゃわしゃと撫でてくる。