約束を超えた先で、君を待つ。

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「お母さん、もう大丈夫だって」

「ダメ。まだ微熱が続いてるでしょ。寝てなさい」

「寝すぎてもう眠れないんだよ。暇だからスマホ貸して」

「ダメです。天井のシミでも数えてなさい。眠くなるから」

「やだよそんなのっ。せめてテレビくらいつけてよー」

「……仕方ないわね。ちょっとだけだからね」

一週間後。あれから三日も高熱が続き、その後も微熱が続いている。先生には風邪を引いたかもしれないと言われてしまい絶対安静が続く日々。

お母さんにも病室を抜け出したことがバレてしまい、それ以来仕事に行く前や終わった後のちょっとした時間にやってきては、抜け出さないように監視しているらしい。おかげでほんのちょっと動くだけでじろりと見られてしまい、本当に絶対安静してしまっている。

まぁ、散歩なんて疲れるだけだし、ベッドの上で動画でも見ていれば時間は潰せる。

毎日、ひたすらに時間が過ぎるのを待っているわたしは、なんのために生きているのだろうと思うことがある。

同い年の子たちは、みんな毎日学校に行って、勉強して友達と遊んで。部活をしたり、恋愛をしたり。大変なこともあるけど、きっと毎日が楽しいのだろう。

それに比べてわたしはどうだろう。

朝が来て、ご飯を食べて昼を待って、またご飯を食べて夜を待って。そしてご飯を食べて寝るだけ。

勉強をすれば良い?いつ退院できるかもわからないのに?退院しても、すぐにまた入院になる日々を過ごしてきたのに?