「ん。開けちゃったけどよかったか?」
「……うん。ありがとう」
陽太くんは松葉杖を立てかけると、当たり前のようにわたしの分のペットボトルの蓋を開けてから手渡してくれた。
力が入らなくて自分で開けられないのを忘れたまま買っちゃったから、本当はどうしようかと思っていた。だけど、陽太くんが気付いてくれてよかった。
受け取ってから一口飲むと、シュワシュワとした強めの炭酸とレモンのすっぱさが一気に口に広がる。その刺激に目が覚めるような気がして、ごくりと大きく喉を鳴らしながら飲み込んだ。
「おいし……」
「夏に飲む炭酸って最高だよなあ」
「うん。本当ね」
スッと喉が軽くなったような気がして、ふぅ、と小さく息を吐く。
すると、陽太くんがわたしの方をじっと見つめてきた。
「どうしたの? 飲みたいの? あげないよ」
「ちげーよ。……なんか、よく考えたら月音が炭酸飲んでるのめずらしいなと思って」
「あー……なんか、たまに飲みたくなる、んだよね」
「へぇ。暑い日とか?」
「……ううん。なんか、嫌なこと忘れたい時とか……あ」
「え?」
「ううん、わたしのことはいいよ。それより、その松葉杖の理由はなんなの?」
余計なことを言ったと思い、慌てて話題を変える。陽太くんは納得していなさそうだったけれど、
「転けただけで骨折なんて、あんまりなくない?」
わたしが問い詰めるように聞いたから、諦めて視線を逸らしてくれた。
「……うん。ありがとう」
陽太くんは松葉杖を立てかけると、当たり前のようにわたしの分のペットボトルの蓋を開けてから手渡してくれた。
力が入らなくて自分で開けられないのを忘れたまま買っちゃったから、本当はどうしようかと思っていた。だけど、陽太くんが気付いてくれてよかった。
受け取ってから一口飲むと、シュワシュワとした強めの炭酸とレモンのすっぱさが一気に口に広がる。その刺激に目が覚めるような気がして、ごくりと大きく喉を鳴らしながら飲み込んだ。
「おいし……」
「夏に飲む炭酸って最高だよなあ」
「うん。本当ね」
スッと喉が軽くなったような気がして、ふぅ、と小さく息を吐く。
すると、陽太くんがわたしの方をじっと見つめてきた。
「どうしたの? 飲みたいの? あげないよ」
「ちげーよ。……なんか、よく考えたら月音が炭酸飲んでるのめずらしいなと思って」
「あー……なんか、たまに飲みたくなる、んだよね」
「へぇ。暑い日とか?」
「……ううん。なんか、嫌なこと忘れたい時とか……あ」
「え?」
「ううん、わたしのことはいいよ。それより、その松葉杖の理由はなんなの?」
余計なことを言ったと思い、慌てて話題を変える。陽太くんは納得していなさそうだったけれど、
「転けただけで骨折なんて、あんまりなくない?」
わたしが問い詰めるように聞いたから、諦めて視線を逸らしてくれた。



