約束を超えた先で、君を待つ。

***

それから三日後のことだった。

「よお月音。久しぶり!」

「……あれ、陽太くん?」

「俺がいなくて寂しかっただろ?」

「……いや、そんなことよりどうしたのソレ」

「あー……転けた? みたいな」

「何それ。もしかしてまた事故ったの!?」

「いや違う! 事故ってはいない! 断じてそれは違う!」

「じゃあなんで松葉杖なんてついてんの!」

急に炭酸が飲みたくなって院内のコンビニに行こうと一階に降りたわたしは、松葉杖をつきながら歩く陽太くんと出会った。

「転けただけで骨折する!? 絶対また事故ったんでしょ!」

「だから違うんだって! つーか、月音声でかい! 目立ってるから静かに! ここ病院!」

「……陽太くんにだけは言われたくないセリフ……」

あまりに心外でなんだか悔しいけれど、その通りだからひとまず声を抑える。

「それで、なんで松葉杖?」

「あー……ちょっと場所変えようぜ」

「なに、言いにくいの?」

「月音のせいで目立ってんだよ!」

「……」

周りをきょろきょろと見渡してみると、確かに視線を感じる。急に恥ずかしくなって、陽太くんの服の裾をほんの少し引っ張った。