約束を超えた先で、君を待つ。

「月音。だいすきだよ。一緒にいられなくてごめんな。泣かせてごめんな。苦しめてごめんな」

「やだ……やだよ陽太くん」

「月音。ネックレス、似合ってるよ。可愛い。ありがとう。大丈夫だよ。月音ならできるから」

「無理だよ……やだよ……」

だけど、陽太くんはどんどん見えなくなっていく。

もう、本当に会えなくなってしまう。そう思ったら、何も考えられなくなって。

「陽太くんっ……だいすき」

「うん」

「だいすきだよっ……わたしが頑張ったら、本当にまた会える……? 待っててくれるの……?」

「うん。待ってる。絶対、待ってるから」

その言葉を信じていいのか、わからない。だけど。陽太くんは、わたしを悲しませるような嘘は絶対に言わないから。

「……わかった。がんばる。諦めないで、もうちょっとだけ、がんばる」

これは、約束の証。

ゆっくりと口角を上げて、いびつな笑顔を作る。

「陽太くん。ありがとう」

陽太くんが最後に見るわたしは、陽太くんが好きだと言ってくれたわたしがいいから。

泣いている顔より、笑顔のわたしを想っていてほしいから。

「月音。……ありがとう。だいすきだよ。――また会おうな」

――またな。

いつもみたいな別れの言葉と共に、陽太くんは心から幸せそうに微笑んで、光に包まれていなくなってしまった。

そしてわたしも、目を閉じると夢の世界が終わりを迎える。

「――陽太くん、またね」

その言葉と共に、ふっと意識が浮上した。