約束を超えた先で、君を待つ。

いつか見た、陽太くんと一緒に学校に行く夢。だけど、いくら陽太くんを追いかけても全然追いつかなくて。

「陽太くん!」

そう呼べば、

「月音! 何してんだよ!」

遠くから、そう言ってわたしを怒る。

「陽太くんが! 来てくれないんじゃん! いなくなっちゃったんじゃん! ……死んじゃったんじゃん! わたし、わたしっ……わたしが先に死ぬはずだったのに! なんで陽太くんがっ……!」

違う。陽太くんに八つ当たりしたいわけじゃないの。会いたかったよって。わたしもすぐそっちに行くよって。待っててねって。一緒に行こうねって。そう言いたいのに。

口から出る言葉は、全て陽太くんを責めるようなものばかりで。

「陽太くんっ……陽太くんがいなかったら、わたしどうやって生きていけばいいの!? 陽太くんがいないと、わたし頑張れないよ! 陽太くんは、わたしの太陽だって言ったじゃん! 知ってる!? 月って、太陽の光がないと見えないんだよ! 太陽がちゃんと月を照らしてくれないと、月は誰からも見えないんだよ! わたしは! 陽太くんがいないと、真っ暗な世界に閉じ込められたままなんだよっ!」

楽しいも、悲しいも、つまらないも、面白いも、うれしいも、寂しいも、会いたいも、だいすきも。

……全部全部、陽太くんが教えてくれたんだよ。陽太くんがいなかったら、わたしは自分の奥に眠っていた感情を思い出すことも、こんなに苦しいくらいの恋心を知ることもなかったんだよ。諦めずに病気と闘おうと思うことも、陽太くんとの未来を想像することもなかったんだよ。

全部、陽太くんがいたからなんだよ。陽太くんが教えてくれたんだよ。わたしにとって、陽太くんはわたしを照らして導いてくれる太陽そのものだったんだよ。