約束を超えた先で、君を待つ。

***

その後のことは、記憶に無い。

わたしは暴れて、押さえつけられて、それでも泣き叫び続けて。とうとう薬で眠らされたんだと誰かが言っていた。

次に目が覚めたころには、陽太くんのお葬式は終わっていた。

毎日先生や看護師さん、お母さんが代わる代わるに病室にきてくれる。

だけどわたしは何もできなくて、ひたすら天井を見つめて涙を流すだけ。

そのうちこの涙も枯れてしまうのだろうか。

みんなが話しかけてくれているのはわかる。だけど、わたしの心はどこかに行ってしまったかのように何も感じられなくて。

声もほとんど聞こえない。姿もほとんど目に入ってこない。ただ、誰かが何かをしゃべっている。

わたしにとっては、もう何も無い空間も同じだった。

――陽太くんが死んだ。

その事実は、わたしを絶望の底に落とすには十分すぎるもので。

わたしはあの日以来、生きる希望も、未来への期待も、病気への戦う気持ちも。もう何もかも、失ってしまったのだった。

"月音! 遊ぼーぜ!"

まるで、今すぐにでも病室の扉を開けてそう言ってきそうなのに、いつまで待ってもその姿はやってこない。扉が開くたびに期待して、落胆して。勝手に溢れていく涙を拭くことすら面倒で。枕が乾くことはもう無いかもしれない。

それから、何日が経ったのだろう。

……夢を見たんだ。