ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「あげはちゃんも、はい。ルネちゃんが用意してくれた、冷たいタオルだよ~。気持ちいいでしょ~?」
 慧都先輩がふわふわした笑顔で、私の首筋にタオルをかけてくれた。

「あ、ありがとうございます、慧都先輩」
 ひんやりしたタオルで汗を拭いていると、白銀くんが近づいてきた。

「立切さん、これ。飲んで」
 白銀くんは未開封のスポーツドリンクを私に差し出した。

「今日は本当にお疲れ様。おれたちのために頑張ってくれて、ありがとう」
 私の手を包み込むように握って、白銀くんは微かに笑った。
 私だけに向けられた笑顔と、私の手を包む彼の手の感触に、心臓が大きく跳ねる。

「……どういたしまして」
 思いがけない笑顔に、ドギマギしていると。

「おい、深冬。さりげなくあげはちゃんの手ぇ握ってんじゃねーよ」
 玲央先輩がムッとしたような顔で、白銀くんを遠ざけた。

「あげはちゃん、疲れたでしょ? マッサージしてあげようか?」
 玲央先輩は一転して笑顔を浮かべ、私の両肩を掴んだ。
 ――えっ、マッサージ?

「玲央先輩、ストップ。立切さんが困ってるじゃないですか」
 春宮くんが割って入り、玲央先輩から奪うように私の肩を抱き寄せた。
 春宮くんは穏やかな微笑みを浮かべているけれど、玲央先輩を見返す目は笑ってない。
 な、なんだか、いつもと雰囲気が違う……!